不動護摩供のご説明

真言宗において『護摩』はとても重要な意味があります。
皆様の願いを祈願する時やお坊さん自身の修行の際に欠かせません。
『護摩』はサンスクリット語で『焚く』という意味の『ホーマ』から変化した言葉です。
祈願や祭礼の時に、僧侶が燃え盛る火の中に『護摩木』を入れ、『真言』を唱え、手に『印契』を結び祈ります。
護摩の火は『仏さまの真実の智恵』を表します。
その火の中に入れるお供物は『仏さまへの捧げ物であると共に私たちの煩悩』を表します。仏様の智恵の中に私たちの煩悩を投げ入れて、清い心にしていただきその清い心の状態で、私たちの願いを護摩木を燃やした煙に乗せて仏様に届けます。

また、『護摩』のご本尊さんになる仏様は、皆さんの願いによって変わります。
因みに『不動明王』『愛染明王』『観音様』など様々な仏さまの護摩があります。
また、その目的によっても護摩の種類が異なります。
『息災法(そくさいほう)』***災害などに遭わず、幸せに暮らせるように祈る方法。
『増益法(そうやくほう)』***今より幸せになれるように祈る方法で病気平癒、事業隆盛などの祈願です。
『調伏法(ちょうぶくほう)』***心の迷いや障害を取り除く方法。
『敬愛法(けいあいほう)』***争っていた相手と和解したり、相手と仲良くする方法。
となります。仏様によって得意分野がありますので、皆様の願いに合わせご本尊様を変えるのです。

例年、寿楽寺不動護摩供は数名の真言宗僧侶によって厳修されています。寿楽寺のお檀家さんや寿楽寺のお不動様を信仰されている信者さんがたくさんお集りになります。

護摩供の様子は護摩供写真集をご覧ください。