寿楽寺の蓮池の観音様(近日落慶法要写真掲載予定)

 

この観音様は正式には『正観世音菩薩』または『聖観世音菩薩』と呼ばれています。
サンスクリット語ではアーリヤーヴァローキテーシュヴァラと呼ばれます。
この観音様は西方極楽浄土にいらっしゃいます。そこでは阿弥陀如来さまのお手伝いをして我々をお救いくださいます。
また、
いろいろなお姿に身を変じて、私たち一人一人の違いに応じて救済をしてくださいます。
写真のお姿は左手に未開敷蓮華(みかいふれんげ)を持ち、右手を蓮華に翳す相が多く
見られます。
未開敷蓮華は私たちの未だ開いていない仏様の心(菩提心)を表し、右手(仏様)がそれを開かせようとしている様を表しています。
観音様の宝冠の中には阿弥陀如来さまが座していらっしゃいます。
寿楽寺のお檀家さん髙橋稔氏がお施主さんとなり『寿楽寺の蓮池の観音様』が奉迎されました。この工事は寿楽寺境内の北東側の手付かずになっていた場所を整備し
手掘りで作られた池の改修という大きなプロジェクトとなりました。
平成二十二年一月初旬に工事を開始し、ほぼ完成をしたのが同年十月末でした。
その間お施主さんの髙橋さんもご自分の会社の仕事から離れ藤岡の地に留まり
職人さんたちと共に暑い日も寒い日も休まず工事を勧められました。工事の内容は以下のようなものです。
小高い石垣から流れ落ちる滝、樹木や植物の植栽、大門前の大金剛力士像、
駐車場から寿楽寺に向かうと最初に皆様をお出迎えするお地蔵様、お墓参りの方が休む為の東屋等々の建立は寿楽寺の境内を一変させました。そして、平成二十二年に開眼法要が盛大に執り行われました。

ある時、お施主さんの髙橋さんに『観音様を奉迎され、大門の工事など何故を決意されたのですか?』とお尋ねしたところ。
『私は若い時に寿楽寺十九世住職光庸さんにお世話になったご恩があります。その御礼返しもあります。それだけではなく。我々の人生で最後にお世話になり、永遠に安住をする
菩提寺に何かできる時にできる事をするのは檀信徒として当然だと思い決断しました』と
お答えになりました。
髙橋稔氏は観音像造立後もメンテナンスに協力してくださっていますが
そのたびに本業のお仕事が忙しくなり、経営されている会社が発展し続けています。

ここで住職が皆様にお伝えしたいのは。
会社経営をされている方、自営業の方、営業職の方は
常に経営の難しさと不安を抱えらて、会社は大丈夫だろうか?
取引先とのトラブルはないだろうか?等々、
お心が休まる時がないのではないでしょうか?

そんな時最初は半信半疑で構いませんから

『寿楽寺の蓮池の観音様』を信仰してみてはいかがでしょうか?