宗祖弘法大師 空海さまの教え

宗祖弘法大師 空海様の教えとは
私たちが住むこの現実の世界を、永遠の理想世界『密(みつ)厳(ごん)国土(こくど)』にすることが大師の誓願です。その為には、我々の心と体に本来仏性(仏様としての性質)が
備わっていることを自覚し、体現することである(即身成仏)と説かれています。
では、我々は同することがお大師さまの信仰に近づく道なのでしょう。

一. 信仰心を持つこと。
信仰を持つとは、大宇宙の生命力と真理である大日如来様を信じることです。
そして、

『大宇宙に生かされている』ということに深く感謝することです。

二. 合掌し祈願すること。
合掌とは人間の動作のなかで感謝、敬意などを現す所作です。
祈願とは、祈る心の事です。
人がある行為を行うとき、必ず意思と目的を持って行います。
自分の夢や希望が達成できるように大日如来様(大宇宙の原理、真理)に対して
力を貸していただくことをお願いして、自分自身も頑張ることを誓うことが祈願です。
すなわち、手を合わせる合掌して、自分の夢や希望を実現しようとすることを
大日如来さまに誓うことです。

三. 安心(あんじん)を得ること。
安心とは、心と体を仏様にお任せすることで、大日如来様を信じ、疑わず、身も心も委ね、こころからお慕い申し上げ、月のように清らかに蓮のように穢れなく、とても落ち着いた心の状態をいいます。
この心を持ち生活することです。

以上一、二、三の項目を常日頃から心に留めて、実践してください。
これらがお空海様の願いであり、教えです。
この教えは
私たちの人生を豊かに実りあるものにしてくれると信じて止みません。
そして、命が尽きてからの成仏ではなく
『この身このままで仏になる即身成仏』が真言宗の教えであり
宗祖弘法大師 空海さまの誓願です。