寿楽寺便り『寿報』第2号
寿楽寺檀信徒のみなさんへ。
本格的な夏になりました。体調に気をつけて夏を楽しみましょう。
寿報第2号です。読んでいただければ幸いです!!!
その1 寿楽寺のご本尊さまの隣に怖いお顔の仏様?
寿楽寺のご本尊さま『大日如来さま』の左に、右手に剣を持ち、左手に縄を持ち、
牙をむき、怒りの形相で、背中に火炎を背負った仏様がいらっしゃいます。
『不動明王さん』と申します。
子供が見ると泣き出しそうなくらい怖いお姿をしていますが、
真言宗のなかではとっても人気のある仏様です。
『お不動さん』と呼ばれています。
『不動』=『揺らぐことのない強い心』のことです。
そのお不動さんは、剣で私たちの『悪い心』を断ち切り、縄で私たちの信仰心を固く結びつけ
火炎で煩悩を焼き尽くして下さいます。
そして何より! 私たちが心からお不動さんを信じて手をあわせて拝み続けると
どんな願いもかなえてくださる仏様です。そのお姿からは想像できないほど優しい方です。
実は、寿楽寺のたくさんの信者さんは『寿楽寺のお不動さん』を信仰する方が多く
『病気が治りますように』『夢が叶いますように』『赤ちゃんが健やかに生まれますように』など
様々な祈願をされます。
その時は住職が、お不動さんに願いを叶えてくださるようにお願いするための
『不動法』という修法をいたします。
何かお不動さんにお願いしたいことはありませんか?
その2 『真言宗って何?』
前回にもお話しましたが、みなさまの信仰している宗派は『真言宗』です。
真言宗の宗祖(簡単にいうとボス)が弘法大師 空海さまです
その空海さまが唐の国(中国)から持ち帰ったのが『真言密教』です。
真言密教は元々南インドで生まれ、中国に伝わり、日本絵伝わりました。
その間に密教をつたえ広めた8人のお坊さんがいます。
大日如来さんに直弟子金剛薩埵(こんごうさつた)から経典を受け取った第一祖 龍猛菩薩(インド人)
第二祖 龍智菩薩(インド人) 第三祖 金剛智三蔵(インド人) 第四祖 不空三蔵(中国西域の人)
第五祖 善無畏(ぜんむい)三蔵(インド人) 第六祖 一行阿闍梨(中国人) 第七祖 恵果和上(中国人) 裏
そして 第八祖 空海(日本人)です このように伝わったのが真言密教です。
さて、その『究極の奥義』は、ほかの宗派と全く違います。
『この身、このままで、この世において仏になる』=『即身成仏』です。
なんでそんなことが可能かというと、『寿報1』での話を思い出してください。
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あなたの周りのお友達や家族や同僚。みんながあなたを支え、励ましてくれます。
ですから、お友達、家族、同僚もみんな大日如来さまの変身したお姿です。
愛犬も愛猫も草花も、あなたを癒してくれますね。
ですから、みんな大日如来さまの変身されたお姿です。
『わたしたち』=『大日如来さま』=『貴い生命』なのです。
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と、お話しました。
ですから、『我々すでにそのまま仏様である』ということです。
ただし、それに気が付かないのは『我々の目が曇っていて、真実が見えない』からなんです。
その真実を見る目を取り戻す方法が真言密教の修行なんです。
その3 『真言宗の教えって何?』
前回は『(「)相互(そうご)供養(くよう) 相互(そうご)礼拝(らいはい)』(」)のお話をしました。
今回は、大きなストレスを抱え込んで生きなくてはいけない我々へ
空海さまから一言。
『一切(いっさい)智(ち)智(ち)とは、智とは決断簡択(かんちゃく)の義なり』です。
(現代語訳) 『一切智智の智とは、決断し、選びとるという意味です』
空海さまは言います。
『我々が物事の決断をして選択するためには、なすべきことが何であり、事柄の根本が何であるかが
分かっていなければなりません。それが理解されている人は、小さい事柄に執着せず、時に一つを残し
他を捨て去る勇気のある智者です。物事にこだわる『執着』を捨て、物事をありのままに捉えることです。
執着、執着心をすてるという選択と決断からくる精神的緊張は、大変なストレスをもたらします。
しかし、よく考えてみると、ストレスは、執着心からくるものです。
物事から離れて事柄を見ることのできる人にはストレスはありません。
何故なら、そういう人は『自分の選択と決断についても、決して執着しないからです。』
平安時代に究極のストレスの対処法をかんがえていた空海さま。
すごくないですか?
では、またの機会に。 光雅記。